「岐阜都市圏100万人への挑戦」という討議資料を見ましたが、グラフなどの詳細資料の画像サイズが小さく、画像が荒いため何が書いてあるのか分かりませんでした。
政策について、たくさんの人に読んで理解してもらいたいと思うのが普通だと思いますが、この読みにくさを見るとあまり政策にこだわりがないのかなと思ってしまいます。
人口増加の政策について
人口増加の政策として「新規居住者の固定資産税5年間実質ゼロで定住促進」と仰っています。このようなお金をバラまく政策ではなく、移住したくなるような街づくりの提案がないのが残念です。バラマキに使用するお金を、魅力があり暮らしやすい街づくりに使って人口を増やすことが理想ではないでしょうか。長期的に街を良くするアイデアを出し、そこに予算を充てて人口を増やしてほしい。そのアイデアがないのなら市長をやる資質がないように思います。また、「Uターン時のお帰り市民税実質ゼロ」とも仰っています。民主党時代のバラマキの反省はないのでしょうか。市民税が1年無料になるから岐阜で就職しようと思う人がどれくらいいるでしょうか。一生を左右する重大なことを市民税が1年無料だからという理由では決めないでしょう。子育てをするなら岐阜がいいなど、岐阜に戻ってきたい理由があるからUターンしてくるのであって、市民税を1年無料にしたところで効果はほとんどないと思います。繰り返しになりますが、バラマキではなく戻ってきたくなる街づくりのアイデアを出してほしい。
この辺の感覚が、柴橋さんと中西さんとでは大きな差があると感じました。
いろいろ誰にでも思いつきそうなきれいな言葉が並んでおり、「どう実現するのか」が見えてきませんでした。斬新的なアイデアもなく、「具体的な政策がない」ように感じました。一言で言うと「浅い」。4年前の市長選での柴橋さんの政策を見て思ったことですが、4年経った今も同じ印象を持ちました。
「それどうやって実現するの?」と思った例
- 長崎屋跡地など柳ヶ瀬再開発の推進
- 中心市街地に人材育成の拠点を誘致
- 長良川水系の流域文化・生活圏を活用し、長良川おんぱくを強化推進
- 玉宮の観光地化
- 百々ヶ峰から長良川・金華山一帯を健康ゾーンにし、クアオルト(健康保養)都市宣言
岐阜市長選公開討論会を聞いて
柴橋さんが討論会で話された内容をまとめようと思ったのですが、文字に起こそうとすると、話に脈絡がないのがよくわかり、彼の真意が伝わりませんでした。緊張されていたのかも知れませんが、話下手で、政策に自信がないように感じ取れました。
4年前も思ったことですが、柴橋正直さんは「岐阜を良くしたい」から岐阜市長選に立候補されたのではなく、僕には「政治家になりたい」から目の前にあった岐阜市長選に立候補されたように見えます。僕が望んでいる市長像とはやっぱり違うなと感じました。
他の候補者についての記事
岐阜市長選公開討論会(2018年1月9日)でのしばはし正直さんの回答
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2035 年には、総人口が10%減少し、65 歳以上の人口が33%を超える岐阜市。持続可能なまちづくりに向けて、市民に特に伝えい・気づいてほしい、岐阜市の課題は何とお考えですか?そして、それを克服し、持続可能なまちにしていくために、特に注力すべき政策は、どのような政策だとお考えですか?
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これまで岐阜市では、子育て・教育立市を掲げ、小学校1年生からの英語の教科化やプログラミング教育等を推進してきましたが、今後の子育て・教育政策について、どのような部分に力点を置くのか、またその理由について教えてください。
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人口が縮小し、高齢化が進展する岐阜市において、行政に頼るのではなく、市民が主役となって地域を支え、コミュニティを維持し、市民が公共を担うことは必要不可欠と思われます。仕事や子育てに忙しく、自治会に加入しない家庭も少なくない一方、市政やまちづくりに参画したい人が、参画の方法が分からず、参画できないというケースもあります。市民が主役となって、地域づくり、岐阜市づくりを担っていくには、どのような政策を推進していくべきとお考えか教えてください。
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若い世代が岐阜市に住み、子を産み、育て、まちの担い手となっていくためには、岐阜市に魅力ある「仕事」が不可欠です。また、岐阜市の税収を伸ばし、公共サービスを維持するためにも魅力ある「仕事」が必要です。岐阜市に「仕事」を作り、稼ぎを生み出し、まちを元気にするために、どのような政策に取り組もうとお考えか教えてください。