先日行われた岐阜市長選、僕はこれからの岐阜の一番の課題は少子化で、それを解決するには「稼げる自治体になる」ということが最も大切であると考えており、新市長には、政治経験よりも民間経験を重視していました。政策や経歴からそれを実行できるのは中西さんしかいないと思い中西謙司さんに投票しました。
結果は柴橋正直さんの圧勝に終わり、個人的には残念な結果となりましたが、柴橋さんには岐阜市を良くするために頑張っていただきたい思います。
選挙の結果も残念だったのですが、それと同じくらいに残念だったのは36.35%という投票率です。今回の市長選は、4期16年続いた首長が変わる選挙であり、過去最多の7人が立候補した選挙であったにもかかわらず、同日行われた美濃加茂市長選の38.62%よりも低く、これほどまでに多くの市民の関心がないことに驚きました。
今から数十年にかけての市政というのはものすごく重要で、3、40年後、若者のいない、何も生産しない老人だらけの街になるかどうかを左右すると言っても過言ではないような気がします。同じように考えている人は多いはずだから、今回の選挙はこれまでの市長選よりもきっと投票率が上がると期待していたのですが、実際は信じられないほど低い数字でした。
柴橋さんへの投票数6万4598票は他の候補者すべての票を足しても追いつけない圧勝でしたが、見方を変えると柴橋さんに投票した人は有権者33万6969人のうち19.2%しかいません。本当にこれでいいのかという数字です。
僕は、故・三宅久之さんが「民主主義とはもっとも愚かなシステムだけど、これしかないんだなあ」と話していたのを思い出しました。
20代前半の頃は転勤族だったということもあり、僕も選挙に行っていませんでした。なぜ選挙に行こうとしなかったのかを思い返してみると、一番の理由は自分が政治に関わっているという実感がなく、どこか他人事で全く興味がなかった。自分が選挙に行ったところで何も変わらない、関係ないと思っていました。しかし年齢を重ねた今、決してそうではないと思うようになりました。特に首長は自分たちの暮らしに直接影響する存在です。そんな重要な人物を選ぶ選挙を他人事にしていてはいけないと思うのです。
僕にとって今回の市長選は、関係ないと思っている人の政治への興味・関心が少しでも湧くように、次の選挙の投票率がもっと上がるように、自分なりに発信していこうと思わせてくれた選挙となりました。
次回は、新市長・柴橋さんに是非やってほしいことを書きたいと思います。